一期一会

本日のお客さんはイギリスからの夫婦。教師をされているご主人とライターの奥様。とても仲が良く、毎年夏休みには長い期間旅行に出かけているそうです。

順調に定番の鯵の南蛮漬け、茄子の田楽、きゅうりの胡麻酢和え、ごはん、味噌汁を作り、今日はサービスにマグロの漬けを一緒に作ってみました。日本のマグロは美味しいと言って下さる方が多いので、外食ではあまり出ないかもしれない漬け、我が家のメニューでよく登場する煮切りみりんと醤油で作る甘辛いタレで作る漬けを試して頂きとても喜んで頂きました。

 前回も書いたのですが、お客さんと最初に会う時はどんな方なのか少し緊張しますが、一緒に料理をして食事をする頃にはすっかり打ち解けています。会話の中からはご夫婦の暮らしぶりが伺えて、きっときれいな庭があって素敵な家にお住まいなんだろうな、など思いを巡らせます。

 私は大袈裟なのですがいつもこんな風に考えています。 世界中の人々の中で何かしらのきっかけで日本を知り、行ってみたいと思い、好きになり、その中の人々が日本に旅行に来てくださります。仕事の関係でいらっしゃる方もおります。更に和食が大好きで習ってみたい人、お料理が好きな人、日本の文化が好きな人がこのMusubi Cooking Class に来てくださるのです。きっと旅行に来られるのもどこの国も同じで仕事を調整したり、経済面を考えたり、旅行中のスケジュールを同行される方とすり合わせたり。充実した休暇を過ごすために沢山の段階を踏んでようやく私の教室に来てくださるのです。

 この何百万、何千万(もっと?)分の一のご縁ですから、せめて我が家に来て下さった方には料理だけでなく、この先の旅行やこれまで日本で滞在した思い出も素晴らしいものにしてもらいたいと心から思っています。

 この日はちょうどお盆休みの前で交通機関は大混雑を予想されていました。会話の中で、これから名古屋経由で長野方面に行く予定なのでこの近くで切符がとれないかというご質問。お盆は公休日でない為混雑予測は難しいのかもしれません。しかも行き先がメジャーな場所ではなくローカル列車を乗り継ぐような場所なのです。今から切符取れるかな、とそれを聞いて私の方が慌ててしまい、一緒に近くのみどりの窓口へ向かいました。

 長い列に並び窓口の方に行き先を説明して目的地の切符を手にすることが出来ました。後に聞いたのですが、ローカル線の旅も車窓から見える景色がとても素敵で乗り継ぎの駅でも楽しく過ごされたそうです。

 そんな風に、旅の感想を頂けると本当に良かったと思います。しかし、このご夫婦ならたとえ混雑していたとしてもそれも日本での経験として楽しんでおられたのかもしれません。いろんな考えが頭によぎるのですが、とにかくこんなに優しいご夫婦に会えたことをありがたく思います。

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 この日に限らず、教室にいらしたあと、皆さんどんなところへ行ってみたいか、どんなものを買いたいかなどを聞いて出来るだけ応えられるようにしています。最後まで日本で充実した時間を過ごしてほしいので、ついついお節介をしてしまうのですが。

 そして日本での滞在は素晴らしいものでした、というメールを頂くと本当に嬉しくなります。今後もこの一期一会の機会を大切にしていきたいです。

 

 

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